Ramadan Kareem

5月6日から今年のラマダンが始まった。

 

夜明けから日没まで、ムスリムが一切の飲食を断つラマダン。
イスラム暦は太陰暦なので
月の満ち欠けでラマダンの期間が決まる。

マレーシアでは国王が新月を確認して
「明日からラマダン。」と発表をし
翌朝から一斉に断食がスタートするのである。

タイトルの「Ramadan Kareem」は
「寛大なるラマダン」の意味だが
ラマダンは寛容と喜捨の時期でもあるので
こんな飾り言葉が付くのである。

今は昔と違い
月の満ち欠けもコンピューターで正確に計算できるが
やはり最終的なお知らせは国王陛下から、というのが
何とも古式で、いかにも宗教行事という趣である。

 

 

しかし現実は「趣」などと言っていられない。

まず夜明け前に一日分の食事と水分を取るため
朝食時間が異様に早くなる。
マレーシアでは、夜明けの礼拝は
だいたい6時ごろ。
それまでに食事をしないと、一日何も口に出来ない。
うっかり寝過ごしてしまうと
その日は生ける屍の状態になること確定である。

 

私自身は身体に合わないので
もう断食はしないが、家族がいるので
朝食の準備の為に、いつもより早く起きる。

我が家は4時半に朝食をとるが
普段はなかなか起きない子供たちも
ラマダン時間中は、食いっぱぐれてはならぬと
一回で飛び起きてくる。

とはいえ、起きぬけでは大量に食べられないので
サンドイッチとかコーンフレークなどを軽く食べ
水分を多めにとって、二度寝するのである。

 

 

そして夕方は夕方で、我先にと帰宅を急ぐ車で
ただでさえひどい交通渋滞が、更に悪化する。
ラマダン期間中は就業時間を繰り上げる会社も多いため
いつもより早い時間から渋滞がスタートするからだ。

車間距離など殆どないくらい、ギチギチに連なった車と
その間をすり抜けてゆくバイクで
帰宅路の運転はスリリングなことこの上ない。

夕方のスーパーの生鮮食料品棚は空っぽになり
断食解除の時間、午後7時頃になると
人通りや車がパタッと途絶える。
本当に、あれほどひどい渋滞だったのが
いったいどこへ消えた?と思うほど
通りに人気がなくなるのである。

 

この時期はとにかく
全てのエネルギーが、断食解除の時間帯に向けられる気がする。
ラマダンはコーランの啓示が下された聖なる月
宗教的に大変厳かなのだが
庶民の関心はやはり食事、が正直なところではないだろうか。

我が家でも朝食を食べ終わった瞬間から
「今日のブカプアサ(断食解除)は何食べる?」と聞かれ
午後3時頃には携帯に
「あのお菓子を買ってきて」「この飲み物が欲しい」と
家族のグループチャットにメッセージが入ってくる。
食べないから食費が浮くだろうと思うのは大間違いで
むしろ食費も作る品数も増えるのだ。

 

こちらは今日の断食解除に作った
マレーのデザート。

 

 

Bubur Kacan Hijau
(緑豆のココナッツミルク煮)

緑豆を煮て、ココナッツミルク
砂糖(パームシュガーと白砂糖)、塩で味付けをする。
材料は日本でも手に入りやすいので
興味のある方はお試しいただきたい。
緑豆の他に、小豆や黒米、さつま芋などのバリエーションもある。

パームシュガー(またはココナッツシュガー)は
椰子から作られたお砂糖で、黒砂糖のような甘みである。
それから、当地では風味付けにパンダンという
菖蒲の葉のようなハーブを一緒に煮るが
これは日本では非常に手に入りにくいので
日本の方が作る場合は、省略しても大丈夫である。

 

ラマダン期間中は、マレーシアのラマダンの様子なども
少しずつお知らせ出来ればと思っている。

 

 

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

 

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※お知らせ
カレンダー設定により、レッスンスケジュールカレンダーが
表示されていませんでした。
訂正し見られるようにしましたので、どうぞご活用ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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