帽子と男性

今日、仕事で年配の男性のお客様を戸外へお送りした時のこと。

その方は帰り際に帽子を被られ
「では」と私に軽く会釈をしながら、軽く帽子の鍔に手を添えて傾けた。

その仕草にはっとした。
ずいぶん長い間、見ることが無かった男性の仕草だったから。

いつから男性が、こういう仕草をしなくなってしまったのだろう。
今では多分、映画の中くらいでしか見られない仕草を
実にさりげなく、さらりとされたのが素敵だった。

 

かつて誰もが当たり前に帽子を被っていた時代。
帽子の被り方にもマナーがあり
特に男性の帽子は、被って良い時、脱ぐべき時のマナーがあり
マナーを知らずして帽子を被るのは恥ずかしいとされた。

帽子を脱ぐタイミング、被るタイミング
人に挨拶する時
帽子を被り慣れていないと、さっと出来るものではない。

 

 

どんな物でも、ただ身に付けるだけと
「こなす」のでは雲泥の差がある。
まるで自分の一部のように「こなす」には
自分が意識を持って、丁寧に身に付けること。
そして場数。

 

今日お会いしたお客様にとっては、きっと当たり前のことなのだろうけど
とても素敵で、印象に残る一瞬だった。

 

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

 

 

 

 

 

 

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