素晴らしき誕生日

3月7日は51歳の誕生日だった。

 

誕生日は休暇を取り、自分がやりたい事だけをする。
随分以前からそう決めて、休みを取り
Four Seasons Hotelのアフタヌーンティーに行くことにしていた。

 

私の貧乏性なところなのだが
休みを取ると、せっかくだから普段出来ない用事を片付けてしまおうと
予定を詰め込んでしまう悪い癖がある。
例えば銀行に行ったり、役所関係の用事を済ませたり。
今回はその癖を意識して封印し、一日を自分のお祝い「だけ」に使うと決めていた。

 

誕生日前日 師匠とのプレタポルテレッスン後
師匠に誕生祝いのお言葉をいただき、こう質問された
「来年の今ごろ、Nanaさんは何人くらいのクライアントを抱えているでしょう。」
私は単純に、現在のクライアントの3倍の数を答えたが
師匠はさらりと、それを上回る人数を提示された。
それをビジョンにしましょう。と。

師匠の仰った人数と共にもうひとつ、不意に浮かんだビジョン。
来年の誕生日は、Parisで迎えよう。

 

「では明日は、そのNanaさんで一日をお過ごしください。」
師匠に戴いたお言葉を胸に、素晴らしい誕生日を過ごすと決めていた。
ゆったりとしたリズムで、自分ひとりだけの時間を過ごすこと。
妥協せず、自分がしたいと思った事をすること。
マレーネと名付けた、美しき黒のルブタンと共に。

 

Four Seasons Hotelのラウンジでは
最初に案内された席のテーブルが少し小さかったので
もう少し大きなテーブルの移りたい旨をお願いした。
最初のテーブルでも困りはしなかったが、何となくそうしたかったので。
すると、ちょうどピアノの前のテーブルが空き、そこに案内していただけた。
来る前に、あの席がいいな、と思っていた席だった。

 

席を移動して程なく、ピアノの生演奏が始まり
ゆったりとお茶を楽しんでいると、スパに行こうと思いついた。
その場でスパに電話をして、予約を取った。
空いている時間が、私が当初帰ろうと思っていた時間だったので
どうしようかなと思ったが、今日はしたいことをする日、と思いなおし
予約を入れた。

電話をしながら、ついでにフェイシャルもしたいな、と思ったが
「ついで」は封印して、最初にやりたいと思ったボディマッサージだけにした。

 

電話を切ると、突然、スタッフの方が「Happy Birthday to you」と歌いだした。
一瞬驚いたが、偶然隣のテーブルの女性がお誕生日だったようだ。
偶然の出来事に心が温かくなり、私もその女性に拍手を送った。

スパではハーブボールのマッサージを受け
心身ともに深くリラックスすることが出来た。
自分で自分をメンテナンスすることはもちろん大切だが
人にメンテナンスしてもらう時間も、絶対に必要だ。
これからは定期的に、こういう時間を作ろう。

 

充実した、素晴らしい1日だった。
ルブタンでの初外出だけが、ホテルの中にも関わらず惨敗であったが。
精一杯軸を使って歩きはしたが、全く不満足な歩きしか出来なかったからだ。
まだまだ、全然靴に追いつけていない。
本当にルブタンは容赦がない。

しかし、出来が悪ければそれだけ闘志も湧こうというもの。
ルブタンと共に、こういう一日が当たり前に過ごせるようになること。
それも将来のビジョンのひとつとなった。

 

さて、大満足の1日を過ごして帰宅すると、更に続きがあった。

 

クレジットカード会社から、エステのフェイシャル無料ご招待クーポンが届いていた。
さっき、フェイシャルもしたいな、と思ったところだったので
このタイミングには笑ってしまった。

もうひとつは、息子二人からサプライズのプレゼントがあった。
大学生の長男と、高校を卒業したばかりの次男。
二人でお金を出し合って、プレゼントを用意してくれていた。
初めてのことである。

 

 

 

ロクシタンのバス製品とリップバームとハンドクリーム。
ギフトセットではなく、ひとつひとつ選んでラッピングしてもらったらしい。
男の子二人が、どんな相談をして、どんな顔をして選んだのか。

息子二人からの愛が込められたプレゼントを手にして
嬉しさと共に、感無量であった。

 

この子達はもう大丈夫。立派に大きくなった。
二人とも、もう一人で立って行ける。
私がマレーシアに蒔いた種は、二人の男子という実になった。
私がここで生きてきたことは、無駄ではなかった。

 

息子達からのプレゼント
素晴らしき誕生日のプレゼントであり、息子達の子育てが終った終了証でもあった。

 

誕生日は1年を振り返る日。
そしてそこから続く、未来への指針を立てる日。
今まで生きてきたこと、全ての出来事。
出会った全ての人々に 心からの感謝を。

 

 

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

 

 

 

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