受け継いでゆくもの ③

ー 受け継いでゆくもの ② からの続き -

 

薬作りの叔母に弟子入りを申し入れ、伝授を許されたのは2015年のはじめ。

 

今度、私がアロースターに帰った時においで。
作り方を教えてあげる。

その言葉に、飛び上がるほど喜んだ私であったが
「今度」とは一体いつか分からない。
とにかく、いつお声がかかっても良いように
材料だけは先に揃えておくことにしたのだが、ここで問題が。

 

私は日常会話でマレーシア語を使っているが
ポン叔母のマレーシア語は、北部の訛りが強くて聞き取りにくいのだ。
〇〇とXXと●●を買っておけ、と言われても
それが何なのか、さっぱり分からない。
仕方なく夫に通訳を頼み、何とか書き留めたが
問題は一体どこで手に入れられるのか、だ。

 

 

薬の基本となるハーブはマレー系のハーブや扱う店で
調合済みのものを買えばいい、と言われた
昔はアロースターに数件あった伝統的なスパイス屋は
時代の流れと共に次々と店をたたみ
今では1件だけが営業している。
早速アロースターにいる知人に購入を頼んで、クアラルンプールまで送ってもらった。

これで基本の材料は準備できたが、叔母のレシピでは
独自にローカルハーブを色々配合していたらしい。
これは店には無いので、自分で買うか、どこかから採ってくるしかない。

見たことも聞いたこともないマレーシアのハーブ。
果たして手に入るのか。

 

一抹の不安を抱えつつ
まずは、ハーブの本を購入し、マレーシアのローカルハーブについて
勉強することにした。

 

ー続く

 

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて

Nana

 

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