老いは肩先から始まる

今週は「マレーシアの軽井沢」Cameron Highlandに出張であった。

 

Cameron Highlandは、植民地時代にイギリス人によって避暑地として開かれ
赤道直下とは思えないほど涼しい。
英国風の建物が点在し、週末の行楽地として、大変人気がある。
マレーシアには「BOH TEA」という国産ブランドの紅茶畑があり
幾つもの山の斜面に広がる紅茶畑は圧巻の光景である。

 

今回の出張では、ある日本人高齢者のグループにお会いする機会に恵まれた。
平均年齢75歳。
皆さんお元気でパワフルな方々で
圧巻のシニアパワーに、思わずタジタジとなってしまった私であった。

 

残念だったのは、年齢もあるのだろうが
皆さん一様に背中が丸く
頭が完全に前に倒れていらしたこと。

シニアの年齢で、あのパワフルさは本当に素晴らしいのだが
姿勢から「お年寄りオーラ」が漂ってしまっていたのは否めなかった。

 

年を取ると、背中が丸くなるのは仕方が無い。
そんな思い込みは無いだろうか。

むしろ、背中が丸くなってくるから
身体のポジションが全て下へ落ち、全体が年寄りじみてくるのだ。
そして、背中が丸くなる先駆けは、肩が前に巻いてくること。
ここから「老け」の方向へ舵が切られる。
年齢的に若くても、肩先が前に来ているのは要注意である。
それは、身体が老化の坂を転がり落ち始めたという警告なのだから。

 

ハイヒールの哲学の基本的な身体のポジションは
肩甲骨を寄せて デコルテを開くこと。
こうすると肩がぐっと後ろへ引かれる。
そして腹筋を引き上げれば、自動的に背筋がしゃんとなる。
頭をグッとプッシュすることも忘れてはならない。

上半身をこのポジションにするだけで
軽く5歳は若返って見える。
人によっては10歳も若く見えるだろう。

 

現に、こちらのグループ最年長の女性は87歳で
素晴らしいゴルフのスコアを叩きだすとのことだが
実に姿勢が美しかった。
メイクもきちんとされていらっしゃり
とても87歳とは思えない若々しさと、お美しさであった。

 

 

あるべき位置に身体が収まっているということは
身体の機能も最大限に発揮出来るということだ。
健康管理として、ウォーキングをされているシニアの方は多いが
背中を丸め、腹筋が落ち、膝を曲げたままウォーキングをすると
かえって膝や腰に負担をかけかねない。

私たちハイヒールコーチがクライアントにお伝えしている
身体のポジションは、見た目だけの美しさを目的にしているのではなく
健康上も理にかなっているのである。

だからこそ、できるだけ若いうちから
意識して身体を正しいポジションに保つことが大事なのだ。
姿勢とは、何よりも雄弁に、その人の心身の若々しさを物語る。

シニアの方々とお話しながら、姿勢のレクチャーをしたい衝動にかられて仕方がなかった。

 

 

そんな出張であったが、帰宅したその日、師匠とのプレタポルテレッスンがあった。
あろうことか私自身の肩が前に来ており、修正が一苦労であった。
Cameron Highlandで残念に感じたことが、まさか自分に起きていたとは。

 

プレタポルテレッスン終了後に、恐る恐るビデオを見て
しっかりと前に来ている肩に打ちひしがれた。
だが、修正方法を学ぶチャンスと思いなおし
ビデオを見ながら再度、意識を入れようと強く決心した。

教訓:老いは肩先から始まる

 

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて

Nana

コメント