魂が震えるもの

昨日の日曜日。
午後は、あるイベントにベリーダンスグループとして出演し
夜はLe son de la Merの千葉 海音さんのインターネットライブを拝聴した。

ダンスと音楽という、好きなことふたつで満たされた
幸せな日曜日だった。



海音さんのインターネットライヴは、予想以上に素晴らしく
私は一気に、海音さんのファンになってしまった。
1曲ごとに、がらりと変わる世界観
低く響く声で発せられる 美しい言葉
言語が何語であっても、言葉の持つ「音」が美しい。

そして、「間」の素晴らしさ。
この「間」と呼吸を自在に操る海音さんは
本物のアーティストなのだと感じた。



私の母は昔、洋画の映画音楽やジャズ、シャンソンが好きだった。
実家には母が青春時代に買った、越路吹雪や
フランス語の原曲で歌われたシャンソンのレコードがあった。

だが年老いた母は認知症になり
あれほど好きだったシャンソンやジャズでさえ
すっかり忘れ去ってしまった。
今 母が口ずさむのは、デイケアの施設で歌っている
古い文部省唱歌だ。




海音さんが歌う、シャンソンのスタンダードナンバーを聴きながら
ふと
母にも聴かせてあげたかったな、と思った。
元気だったころの母ならきっと
海音さんのファンになっていたに違いない。

ライヴの終盤 海音さんの自作曲の演奏では
圧倒されるほどのエネルギーに 思わず涙が零れた。


まさに 魂を震わせる声


人生において
思わず微笑みが浮かぶ 幸せな日々もあれば
ばっくりと開いた傷口から
血を流しながら歩かねばならない時もある。
力尽きて地に倒れ、そのまま傷ついた動物のように
傷口を舐めながら 蹲まるしかない時もある。


それでも

例えば
道に倒れて閉じていた目を 開いた時
視界に映った小さな花


項垂れながら歩いていた夜道で
見上げた月と星の光


そんなものの美しさに 魂が震えた時
ここからまた、生きていこう。


そう思えるのだ。



だから私は、美しいものを愛し
美しいものを美しいと感じられる感性を
大事にしている。

美しいものは 魂を震わせ
人生に力を与える

そして、美しいものは美しいものを呼ぶ。


海音さんの音楽も
私が出会った 魂を震わせる 美しいもののひとつだった。


この出会いに 心からの感謝を。

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

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