タブーは本当はタブーではない

日曜日にベリーダンスのグループで出演したイベント。
こちらのイベントはMalaysian Menopause Society(略称MMS)主宰で
更年期に対する正しい知識を広め
更年期以降の人生を より豊かに生きようという
趣旨で毎年行われている。



私の通っているスタジオは
数年前から毎年このイベントに出演していて
私は今回が2回目の参加であった。

クアラルンプールにベリーダンス教室はいくつもあり
若いお嬢さんが大勢踊っているし
プロのダンサーもいる。

しかし、なぜ私のスタジオに毎年お声が掛かるのか。
MMSのプレジデント、産婦人科医のDr. Ho(ホー)によると
プロのダンサーではなく、
若くてピチピチした女性だけでなく(笑)
幅広い年齢の女性たちが 心から楽しんで踊っている。
その雰囲気が良いのだそうだ。



確かに、私たちのグループは
年齢も体型も様々である。

下は22歳から上は56歳まで。
未婚女性もいれば、既婚女性もおり
豊満な体型のメンバーも、私のように筋肉質な者もいる。
皆ダンスが好きで、楽しんで踊っている。
50歳の私など、まさに更年期真っ盛りで
イベントの趣旨にぴったりではないか。



特に今回、観客の絶賛を浴びたのは
妊娠7ヶ月のCheryl.
大きなお腹を見せて堂々と踊り
ステージ終了後に大勢のお客様から話しかけられていた。

ステージが始まる前、Dr.Hoと挨拶を交わした時に
ドクターがCherylに、「今何ヶ月なの?」と尋ねた。
Cherylは「7ヶ月ですが、以前8ヶ月で踊ったことがありますから
問題有りません。」と微笑みながら答えた。

ドクターはCherylの答えに、満足そうに
「今日は私も含めて、産婦人科医が何人もいるから大丈夫よ。
ここで産気づいても、すぐに対処できるから
安心して踊りなさいね。
何だったら私のクリニックで、無料で出産してもいいわよ。」
と、ユーモアたっぷりに返してくださった。



私はマレーシアの、こういう深刻ぶらないところが好きだ。
日本だったらどうかな、と思う。
妊婦は安静にしているもの。
大きなお腹を見せて踊るなんて。
もし転んだらどうするの。
そんな空気があるように思える。
そして、「何かあったら」危険だから。という理由で
出演をご遠慮いただく、ということもあるかもしれない。

だが実際は Cherylが証明したように
妊婦が踊っても何の問題も無い。
(あくまで自己責任が前提なのは言うまでもない)


更年期や閉経を迎えたら、女性として終りとか
妊婦はハイヒールを履かないほうがいいとか
ハイヒールは身体に悪いとか
色々ネガティブな情報や、タブーとされている事がある。
しかし全ては思い込みであり、
世の中のタブーの多くは、本当はタブーではないのだ。

いつのまにか刷り込まれたタブーに囚われて生きるか
思い切ってタブーを破ってでも、やりたいことに挑戦するか。
本当に自由で、軽やかな人生は
どちらの選択にあるのかは、明らかだろう。


ステージ終了後に、ブッフェランチを戴いたが
本当に多くのお客様が、私達に話しかけてくださった。
良いステージだったよ。楽しめた。
何年くらいやってるの?腰は痛くならない?
私にも出来るかしら。やってみたいわ。
妊婦さんのダンス、とっても素敵だった。元気な赤ちゃんを産んでね。
また来年も踊ってね。

そんなお声の数々をいただき
私達は幸せな気持ちで帰路についた。

マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

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